検定外教科書 Birdland Junior English |
国際競争時代にあって”使える英語の育成”をコンセプトに作成された、上智大学外国語学部教授 吉田研作氏監修の検定外教科書(文英堂出版)。「Treasure」とほぼ同時期に刊行された。
この教科書の特徴は、英文法を基本としながら、英語の修得で大事な4つの要素「聞く」「<言う」「読む」「書く」の中で、まず「聞く」と「言う」を重点に置いていること。そして、「やさしく楽しく学べる」ということよりも「確実に深く学べる」ということに配慮していること。
さらに、生きた英語を繰り返し、繰り返しで身に付けさせようと親しみやすい例(野球のイチロー選手)で表現したり、日常的な生活環境の話などの例などを出している。
この観点からは、教材としてProgressに近いが、内容は最近のテーマが多い。しかし、旧Progressと同様に最初のLesson1からレベルが高く、初めて英語を学ぶ学生に分かりやすく導入するには、指導者にもかなりの力量を必要とする。
文法の方はJunior English3(中学3年生用)で高校分野まで含まれているため、ProgressやTreasureとの差はない。
いずれにしてもこれらの教材は初期段階(中学1年生)から各Lessonを確実に身に着けないとあっという間に落ちこぼれる危険性のある教材といえるので、指導者も注意が必要だ。
教材は、他にワークブックや音声CDもありますが、学校直販のみで、学校を通さずに入手することは不可能。
一つの学習方法として、教材に付いているCDを毎日、数分でも良いから確実にリスニングし、習慣付けできれば、間違いなく英語の力は相当つくはずです。 |
2002年以降、基礎・基本に重きをおく学習指導要領が施行されることが決まったため、「検定外教科書」を中心に授業を進めている6年一貫校が以前より増えているのが現状です。
中高6年一貫校では、なぜ「検定外教科書」を使うのでしょうか?
一つは、検定教科書ではその性格上、記述内容が制限されており、中学受験を経てきた生徒にとっては、質量ともに物足りないことが少なくないからです。また、1週当たりの各科目の学習時間が公立中学のそれと比べて多いため、授業の組み立てが容易ではないこともあります。
さらに、大学入試を視野に入れたとき、「検定外教科書」では早めに高校課程に入るのに都合のよい内容になっている、ということも理由の一つになります。
ちなみに、英単語一つとってみても中学校3年間で比べた場合、検定教科書で習う単語数は約900語であるのに比べ、プログレス21やTreasure、Birdlandなどの検定外教科書では約3000〜3700語です。
ここでは、「検定外教科書」を授業に取り入れている中高一貫校をリストアップしてみました。 |
検定外教科書 Birdland Junior English 採用校 |
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都立小石川中等教育学校・東京農大一・三輪田学園・逗子開成・大阪星光学院・愛知淑徳・南山国際・聖霊女子短期大学付属・東大寺学園・洛星・洛北付属・麻布中学校・都立小石川中等・三輪田学園中学校・東海学園・東京成徳・東京芝中学校・藤女子 |